こんにちは、みほーりーです!
冥王、魔法使い、ドワーフ、ミスリル、ドラゴン、エルフ、ゴブリン、、、
これを聞いてなにを思い浮かべますか?
ロールプレイングゲームのドラクエやファイナルファンタジーのことを考えている人もいるのではないかと思います。これらのゲームが登場したのは1986年ですが、日本のRPGに限らず、20世紀における多くのファンタジー作品に多大な影響を与えたといわれるのが、J.R.R.Tolkien(トールキン)著の指輪物語です。
上記の述べたキーワードのすべてが指輪物語に登場します。
みほーりーも大好きな物語ですので、今回はその紹介とストーリーからどんなことを学ぶことができるのか、紹介していきたいと思います。
トールキン(1892-1973)とは
英国の文献学者、作家、詩人、イギリス陸軍軍人です。詩人になること目指していましたが、次第に架空言語の創作を始めるようになり、後の著作に登場するエルフ語や様々な空想的な物語ついての構想を始めるようになります。
オックスフォード大学を卒業後に英国陸軍に入隊し、数々の激戦を体験します。この際に多くの親友も戦死し、戦闘の悲惨さを体感し、この時の経験が指輪物語にも大きく影響を与えたとされています。
戦争終結後は、文献学者としての研究を続ける傍ら、代表作である「ホビットの冒険」と「指輪物語」を完成させました。
トールキンの人生については、2019年にその生涯をテーマにした映画が製作されています。ファンタジー大作を完成させるベースには、どのような人生経験や背景があったのか、見てみるのもおすすめです。
指輪物語の世界観
指輪物語の世界は「中つ国(Middle-Earth)」と呼ばれる地球上の架空の場所が舞台となります。 トールキンは中つ国での出来事は、今から現代から約6,000-7,000年前という話も残しています。
中つ国地図
中つ国の歴史も第一紀から第三紀までの緻密な時代設定がされており、指輪物語の舞台は第三紀の終わりころの話とされています。様々な種族が争いを繰り返し、第三紀の指輪物語が終結した後に、平和な第四紀(人の時代)が訪れます。
第三紀までの物語が伝説となり、やがて現代の我々の時代に繋がるという考え方もできるのではないでしょうか。
中つ国に住む種族
中つ国には様々な種族が暮らしています。
人間:
私たちが認識する人間とほぼ同じ種族。寿命があり、老いてやがて死を迎えます。
エルフ:
エルフは人間と比べて多くの長所を持つ。老いることもなく、疲れもしらず、身体能力に優れ、病に苦しむこともありません。
ホビット:
身長は1.2m以下で少し尖った耳を持ち、足裏の皮が厚く、はだしで歩きます。仲間との平和な社会生活、食事/酒、農耕生活を好みます。冒険的なことはあまり行いませんが、いざというとき驚くべき行動力を示します。
ドワーフ:
背が低く、頑健な体格を持った種族。地下に住むのを好み、炭鉱から様々な宝石を発掘して富を築きます。時にエルフが作るよりも精巧な宝飾品を作ります。エルフとは犬猿の仲。男女共々、ひげを生やしています。
オーク:
サウロンの手下で背が低く、醜い姿をしており、破壊のみを目的とします。エルフがとらえられ拷問され、堕落して姿ともいわれています。
魔法使い:
サウロンに対抗すべく中つ国に送りこまれた、強い力と精神力を持ち、魔法を使用するとができる種族。中つ国の種族がサウロンに立ち向かうために導きます。
指輪物語のあらすじ
冥王サウロンが中つ国ですべてを支配する力の指輪を作り、世界を支配下に収めようとしていました。各種族が協力して対抗し、サウロンを打ち取りますが、力の指輪が人間の手に渡り、やがてそれが失われます。
時は流れ、サウロンは肉体は滅びましたが、精神はまだ生きており、徐々に力を取り戻して再び世界を支配しようと動き始めます。ただ、完全な力を取り戻すためには力の指輪が必要で、それを探し出そうと手先を各地に送り出し、捜索をしています。
そんな中、力の指輪は巡り巡って誰も予想していないことに、おじのビルボを経て、ホビット族のフロドの手に渡ります。
魔法使いのガンダルフがフロドのもとを訪ね、サウロンがフロドが力の指輪を持ち、それを奪還するために迫っていることを伝えます。これを聞いたフロドは、ホビットの仲間サム、メリー、ピピンと共に、故郷のホビット庄を発ちます。
やがて、フロド達はサウロンの追っ手を振り切りながら、エルフ族が住む裂け谷へ到達します。エルフの長であるエルロンドは、各種族の代表者を招集した会議で、力の指輪は冥王サウロンの国モルドールにある滅びの山で葬り去られるべし、という決定がなされます。
こうして、人間・エルフ・ドワーフ・魔法使い・ホビットからなる9人の仲間と共に、フロドはモルドールへ向かう旅に出発します。
様々な困難が待ち受ける中、フロド達は滅びの山まで到達することができるのか。手に汗を握る展開が待ち受けます!
指輪物語で学ぶこと
指輪物語ではフロドとその仲間たちが一見絶望的な状況な中、協力し合って危機を乗り越えていきます。
そんな一つ一つのエピソードに、読者である我々の胸を打ち、また考えさせられることが多くあることが指輪物語の魅力の一つです。
今回は、みほーりーが感じる学びのポイントを紹介させていただきます。
1) 強いものではく、勇気を持つものが事をなす
<作中のエピソード>
作中、フロド達は力の指輪をもって、裂け谷のエルフの里での、エルロンド会議に臨み、今後の方針を協議をします。
事態を打開するには、力の指輪をモルドールの滅びの山で葬りさるしかないという事実は全員理解をしていますが、誰もがモルドールまで行くのは不可能だと思い、できない理由ばかりを述べ、立候補するものはいません。
そのような状況で会議が紛糾し、結論が出ない状態が続いている最中、フロドが声をあげます。
「僕がやります!やり方はわからないけど。。」
会議の参加者の中では誰よりも非力なホビットが実行する決意を表明することで、まずは魔法使いのガンダルフが、そして人間、エルフ、ドワーフの参加者が続々とそれぞれが持つ力でフロドを助けると宣誓します。
こうして、力の指輪の破壊という方針が定まり、その目的を達成するための旅の仲間が結成されることになりました。
<学びのポイント>
敵にも味方にも強いものはたくさんいます。ただし、困難に立ち向かうとき、だれもが無理だとあきらめているときに、事を進めるのは力が強いものでなく、勇気があるものだと考えさせられます。
その勇気に示すことによって、強いものも、弱いものも、共通の目的の果たすためにそれぞれが前を踏み出すことができます。これによって、結果的に大きな成果をだすことができます。
このシーンの他にもホビットたちは、誰もがためらう難しい選択の場面で、勇気ある一言や決断をすることによって、時にはピンチを招くことはありつつも、ピンチを乗り越えていきます。
力がなくても勇気を発揮することで貢献し、大きな事をなすことができるというのは、どんなものでも勇気があれば役割を果たすことができるということ。
そんなメッセージが、私たちが日ごろ直面する様々な場面で、一歩を踏み出す勇気を持たせてくれます!
2) 慈悲と救いの重要性
<作中のエピソード>
ホビットに力の指輪が渡る前、指輪はゴラムと呼ばれる醜い生き物が所有していました。
ゴラムは昔はホビットと似た種族でしたが、指輪の魔力によって寿命を異常に引き延ばされ、また心身共々むしばめられ、当初とは変わり果てた姿となっていました。
指輪物語の前作にあたる「ホビットの冒険」では冒険に出る主人公のビルボが、ゴブリンの洞窟の地下で偶然ゴラムと遭遇します。
そこで、謎解き勝負を行う隙に、ビルボはゴラムから力の指輪を奪います。その後、ゴラムはビルボを追いかけますが、指輪の力で透明になったビルボは、うまく逃げだします。この時にビルボはゴラムを殺す機会がありましたが、情けをかけそのまま立ち去ります。
時は流れて、指輪はビルボからフロドに渡り、モルドールへ向かう冒険が始まります。
やがて、フロドはゴラムと遭遇することになります。ゴラムはフロドから指輪の奪還を試みますが、これを受けフロドはゴラムを殺すかどうかの決断を迫られることになります。ここでフロドは慈悲を見せ、ゴラムを生かすことにします。
この決断がゴラムにモルドールへの道先案内人とする大きな役割を与えることになり、物語が展開していきます。
<学びのポイント>
相手が嫌い、憎いと思っても、その気持ちをぐっと堪えて相手の許す慈悲と救いの気持ち。短期的にはそれはとても難しい決断かもしれませんが、それが巡り巡って自分の運命に大きな影響を及ぼすことを、考えさせられます。
3) 力への欲望と自分を律する精神
<作中のエピソード>
裂け谷を出発したフロド達一行はオークの追ってを振り切るべく進み続けます。
そのような最中、フロドに対して人間の仲間であるボロミアが近づき、力の指輪を逆に活用すべきだと説きます。ボロミアは人間の国ゴンドールの出身であり、サウロンの侵攻から自国を守るために、圧倒的な指輪の力に魅力を感じていたのです。
ただ、これを拒絶するフロドに対して、ボロミアは激情しフロドから指輪を奪おうとします。ボロミアの本性を見たフロドは、必死に逃げますが、ほどなくして旅の一行はオークに見つかり攻撃を受けます。
その時にボロミアは我に返り、危機に陥ったホビットたちを守るために戦いますが、ホビットの仲間たちを庇って討ち死にします。
<学びのポイント>
指輪物語では圧倒的な力の象徴である指輪とその力を欲する欲望との葛藤がいたるところで描かれます。
現実世界でも同じように、強力な権力には人は魅了されるもの。
ただ、誰もを制することのできる力を手に入れたとしても、それを律する精神がない限り、力に溺れて自らを破滅させてしまう恐れがあります。
指輪物語では力の指輪には意思があり、持つものを支配しようとしたり、あるべき主(冥王サウロン)のもとへ辿り着くため、持ち主を逆に裏切ったりするような、描写が散見されます。
我々の周りの強い力、権力にはそうした引力のような力が働いているのかもしれません。
これを自覚したうえで、自分がもしそのような力と手にしたり、向き合うようになったら、力とそれを律する精神をよく考えて、付き合っていきたいですね。
まとめ
指輪物語についての見どころをみほーりーなりに紹介させていただきました。もし興味を持ったという方でしたら、「LORD OF THE RING」というタイトルで、 3部作でハリウッド映画化されていますので、ぜひご覧いただければと思います。ホビットの冒険も「ホビット」という3部作が製作されています。
どちらも、壮大なスケールで、中つ国のキャラクターと共に冒険に出ることができますので、指輪物語の世界観にひたられること間違いなしですよ。
みほーりーは、音楽も大好きで今でもサントラを聞いて、各シーンを思い出してしまいます!
好きな物語を見つけて、学べることを、どんどん発見できたら、良いですよね!
最後に、ロードオブザリングのドラマ版の制作が始まっていることがすでに公表されています!!気になる方は、詳細をまとめた記事もありますので、是非みてみてください。
それでは、また(^^)/