Miholly Times

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フランスの話題作『三つ編み』を読んでジェンダー・格差・差別について考えさせられた。

こんにちは、みほーりーです。

 

本日は、本を紹介したいと思います。

 

フランス人の女優で監督で作家でもある、レティシア・コロンバリさんが書いた小説『三つ編み』です。フランスでは100万部以上販売されていて、世界各国で翻訳版が出版されている話題作です。

 

レティシア コロンバニ (著),  齋藤 可津子 (翻訳)『三つ編み』(早川書房)

レティシア コロンバニ (著),  齋藤 可津子 (翻訳)『三つ編み』(早川書房)

 

まず、感じることは、これは皆さんにも是非読んでほしい!ということ。

 

知ることによって、意識を揺さぶられること、そして考えさせられること、ってありますよね。少しでも世界を良くしたいと考えるのであれば、手に取って読んでみてほしいと思わせるような一冊です。

 

本日はこの『三つ編み』について感じたことを紹介していきますね!

  

三つ編みは、どんなストーリー

 

インド・イタリア・カナダという3つの異なる大陸に住む3人の女性に焦点をあてて、それぞれ直面する困難な状況から前を向いて自立して立ち向かっていくストーリーです。

 

まずは、インドに住みカーストでいう「不可触民」に位置づけられるスミタのお話。自分の娘に少しでも良い暮らしをさせたいという願いから、娘を学校に通わせることを決断します。ただ、その願いは無残にも打ち破られ、差別という現実に飲み込まれます。

 

次の舞台はイタリア。家族経営の毛髪加工会社で働くジュリア。平和な日々と思われていたところに、突然の父の事故に見舞われます。父が意識不明の中、会社は実は多額の借金を抱え、倒産寸前な状況であることが発覚します。ジュリアは代々続く伝統産業企業の絶対絶命な危機でのかじ取りを任されることになります。

 

最後に、カナダでシングルマザーで敏腕弁護士のサラのお話。すべてを犠牲にキャリアに打ち込み、ついにガラスの天井を破って女性初の弁護士事務所のトップの座をつかみ取ろうとしたその時、癌の告知を受けます。

 

スミタ、ジュリア、サラは状況が全く異なる3人が、押し寄せる運命に立ち向かう壮絶な物語ですが、小説を通して交互に、三つ編みを編むように、語られていきます。

 

知らないことに対して、衝撃をうけたこと

 

小説に登場する3人の女性を待ち受けるのは、社会的な差別や格差、ジェンダーギャップ。こういった課題が世界にはあると頭では分かっていても、どこか他人事のように感じてしまうかも知れません。ただ、小説を読み進めることで、キャラクターに感情移入し、もっとリアリティーをもって問題の深刻さを感じることができます。

 

特に、導入のインドの不可触民であるスミタの話を読むだけでも、日本に住む、私たちからすれば想像もできない生活環境/社会環境に大きな衝撃を受けました。認識を揺さぶられることような感覚です。理解はすぐにはできないかもしれないけど、知っておかなきゃいけないことだなと感じました。

 

前を向いて自由のための戦い

 

スミタ・ジュリア・サラはどうしようもなく絶望的な状況から、どうにか前に進むもうと決断をして、それを行動に移します。ただ、立ちはだかる壁も大きく、もちろん1人ではそれを叶えることはできません。印象的なのは、そんな彼女たちの行動をサポートしてくれている人も丁寧に書かれているということ。そしてその人たちは、ベビーシッターの男性であったり、異国から来た移民者であったり、多様な社会を表しているようでもあるんです。

 

女性の自立とか考えるとフェミニズム的な考えで、(例えば)高圧的な男性の姿を描かれてどう立ち向かうかとか、想定しちゃいます。でも、『三つ編み』で表現されている問題は、そんな「対男性社会!」とかということではなくて、多様性のある世界で一人一人が協力すればもっと優しい社会になるんじゃないか、という希望も感じさせてくれます。

 

日本の社会でもよくできることはある!

 

日本ではあまり直接的にジェンダー格差や差別とかの問題が強く主張されないような気もします。ただ、実態としては、世界経済フォーラムが公表しているジェンダーギャップ指数(2019年)では153か国中121位となっているなど、小説に登場するどの国(インド・イタリア・カナダ)よりも低い順位となっているんです。

 

考えてみれば、企業の幹部・管理職でも女性が少なくてキャリアを歩めないとか度々課題になっていますし、政治家でも女性の比率はとっても少ない、出産・育児で負担も大きい・・・とか、いくらでも課題はありますよね。

 

こうした小説などを通して、少しづつ日本でも格差是正に向けた意識が高まってほしいですね。性別・年齢・バックグランドなど関係なく自分らしく暮らせる社会ですね!

 

でも悲観しすぎることもなくて、日本って、努力次第で教育を受けて、どんな人でも何にでもなれる可能性はあるし、道はありますよね。もちろん、問題はあるかもしれないけど、比較的そんな自由な日本の状況もよく噛みしめてこれからもがんばっていきたいと実感しました。

 

まとめ

 

差別・格差って大きくて複雑なテーマなので一言で答えはできないし、どんな話をしていいのかも難しいと思いますよね。そんな、みほーりーも『三つ編み』を読んだら、なんとなくですが、自分なりにこの問題について考えてみるようになりました。

 

私が小説を読んだ後に夫にも勧めてみたら、最初は「うーん・・」と言っていましたけど、結構読み応えがあったみたいで、結局通勤中にじっくりと最後まで完読していましたよ。

 

何事も「知ること」、そして「考え始めること」が大切なのかなと思います。

 

 

是非、多くの方に手に取って読んでいただきたいです!

 

 

それでは、また(^^)/