こんにちは、みほーりーです(^^)/
英語学習を継続しているけど、なかなか上達しない、、頭では分かっているけど、いざというときに活きた英語が出てこない、、、と思うことはありませんか?
みほーりーは英語は大好きで、ネイティブみたいに使いこなしたいと常日頃から考えていますが、それでも行き詰ることもよくあります。そのときによく感じるのは、日本語としての意識と英語の意識のズレです。どちらも言語もそもそもの文化や歴史も使い方も全くことなるものだから、日本語の頭で英語を勉強しようとすると違和感を感じるのは当然のことだと思います。でも、このズレが何なのか説明できずにモヤモヤすることがよくありました。
そんな中、店頭でおすすめされていた今井むつみさんの『英語独習法』を手に取って、読んでみたところ、どうして日本語の頭で英語を使うのは難しいのか、そしてどうやったら英語脳を作ることができるのか具体的な方法で知ることができてとてもスッキリすることができたんです!
今回の記事は『英語独習法』をもとに、英語を学習しているけれどなかなか使いこなせないというモヤモヤを抱えている方に参考になれば嬉しいです!
文法を知ってても、正しく使えるとは限らない
私たちは英語の勉強をするときに、一番に文法を覚えないといけないと思いますよね。もちろん、最低限の文法が分っていなければ、英語文章を理解することもできません。ただ、これまで文法はしっかり勉強してきたけど、いざ英語を書いたり、話したりしなくなったときに思うようにできる人はそんなに多くないのではないでしょうか。
みほーりーも仕事や交友関係で英語を使うことがよくあります。ただ、ここ3年ほどはメールを打ったりはしても、英会話をする機会が減っていたんです。そこで、突然久しぶりにネイティブの人と話す機会があった時に、相手の言っていることはわかるけど、自分の口からなかなか英語表現が出てこなくて焦ってしまいました。結局、単調な英単語を並べるだけの会話になってしまって、できると思っていたはずなのに上手く使いこなせないことを、とても残念に感じたのをよく覚えています!
ここで実感したのは、英語を知っていることと、使えることは異なること。活きた英語をいつも使えるようにするには、「英語脳」みたいな仕組みを頭の中で備えておかないといけないと思うようになりました。
母国語を話せるのはその構造(スキーマ)を知っているから
そんな思いを抱きながら手に取ったのは『英語独習法』。ここで紹介されているのは、英語のスキーマを学ぶという概念です。スキーマというにはある事柄の枠組みとなる知識ということ。例えとして、ある単語の意味や文法などの意識している英語の知識を氷山の一角としたら、その水面下にある複雑で豊かな英語のシステムがスキーマです。それは、どんなものかはほとんど言語化できず、無意識的に使用されます。
ちょっと難しいかなと思うかもしれませよね!私たちに言い換えてみると、私たちが日本語を話すときは、特に日本語の文法はどうこうとか考える必要はなくスラスラ話すことができますよね。これは、私たちが母国語としてとっても豊かなスキーマを幼少期から作り上げてきているからできていることなんです。
加算名詞と不加算名詞の不思議
スキーマが不足していると、ついつい使ってしまいがちな変な英語表現も出てきてしまいます。本書の中でありがちな事例として紹介されているのは、加算名詞と不加算名詞の事例です。
I ate chicken at the park
”私は公園でチキンを食べた”
I ate a chicken at the park
” 私は公園で鶏を食べた”
Chickenを加算名詞としてつかうと、まるで生きた鶏を食べるような少し生なましい意味合いになってしまうこともあるんです!文法から考えればa chicken を使ってしまうのは変なことではありませんが、可算名詞と不加算名詞それぞれの場合でのChickenの意味なんて分からないですよね。
こうしたことは、自分で意識的に調べていかなくてはなりません。こうした地道な学習がスキーマを育てるようです。
Skellを使ってスキーマを育てる
英語のスキーマを育てるためのツールで本書で紹介されているのがコーパスの活用です。コーパスというのは言語学で、言語の構造やその使用例をデータベース化したもの。そのうち言語学の研究者でなくとも、私たちが簡単に扱えるコーパスであるSkell (Sketch Engine for Language Learning) といウェブサイトが紹介されています。
リンク --> SkeLL
これが、本当に優れものですので、是非使ってみてほしいです!
例文がたくさん調べられる
Skellにアクセスしたら調べたら英単語を入力する箇所があります。調べるのは単語だけではなく句でも大丈夫です。今回は例をとして Interesting (興味深い)という単語を調べてみます。
すると、データベースからInteresting という言葉を使った例文がたくさん表示されます。これを確認していくと、その言葉がどんな文脈で使用されているのか把握することができます。新しく学んだ言葉を使用するときはまずここで用例を調べてから、使う方が違和感のない文章に仕上がるかもしれません。
よく使われる構文も分かる
更に、検索ボックス下にあるWord Sketchというタブをクリックするとその言葉がどのような構文で使用されているのは詳細に調べることができます。
これを見ると、Interestingという言葉の前に使用される修飾語やIntersting の後に言葉が修飾する名詞等を表示しています。例えば、Modifiers of ~とNouns modified by~の一番目を組み合わせてみると、頻度の高い用例としてこんな構文ができます。
”Particulary interesting fact” : とりわけ興味深い事実
このようにデータベースで裏付けされた頻出される用例を確認することで、自信をもってその英単語を自分のものに腹落ちさせることができます。
活きた英語を使いこなすという意味では、英語を単語レベルで覚えてしまうと用法を誤ってしまうリスクがありますので、できるだけSkellで調べて構文として覚えると使いやすさがグンと向上すると思います。
語彙と構文をストックしていこう
みほーりーは『英語独習法』を読んでから、無意識に英語の仕組みを構築するスキーマというコンセプトにすごく納得しました!母国語を話す人は文法を考えてながらしゃべる人はいないし、無意識に構築された言葉のシステムを使いこなしているんだなっと覆います。これが出来れば、よくいう”英語がペラペラ”になるに繋がっていくのかなと思います。
そして、このスキーマを作り上げるのが語彙と構文の学習を地道に積みかねていくことですね。最初は大変に思うかもしれませんが、繰り返していくとこれまでに学んだ構文とも頭の中で連携してきている感じがあります。先日、英語で会議を機会があったんですが、いつもよりも思った言葉が繋がるように口から出てきて、最近ストックした構文が活きているのかなと少し嬉しくなりました!
これに加えて、前の記事でも紹介した英英辞典での学習も加えるとより英語の理解は深まると思います。
このSkellというデータベースは便利ですが、例文は英語のみで日本語訳があるわけではありません。もし、ちょっとハードルが高いと感じた場合は、英辞郎を使用してみてもよいと思います。
例文はシンプルなフレーズにはなっていますが、英単語の構文の感覚をつかむのには日本語訳もある分使いやすいと思います。みほーりーも、Skellを知るまでは英辞郎をよく使用していましたよ。
まとめ:英語学習は継続して楽しむライフワーク
今回の記事では、今井むつみさんの『英語独習法』の内容を一部紹介しながら、Skellで語彙やその構文の学習を積み重ねて、英語のスキーマを育てることについて書いてきました。
もしかしたら、ここまで読んできて、英語を習得するのに単語だけではなくて、構文まで覚えないといけないなんて、なんて大変なんだ!と思うかもしれません。確かに、試験勉強みたいに「ここまでやったらゴール!」ということはなくて、英語学習は継続して行うライフワークみたいなものかなと実感しています。
英語を使えるようになると、例え外国人と話す機会がなかったとしても、世界の様々な情報にアクセスできたり、洋書を読んで感動したり、映画の字幕なしで楽しんでみたり、、自分の視野や可能性が広がるきっかけになると思います。
『英語独習法』には、英語を独学する上で必要な意識や具体的なノウハウがたくさん書かれていますので、是非皆さんも読んでみて英語学習の参考にしてくださいね!
それでは、また(^^)/